【書き下ろし】太陽の声にのせて
『おはよー』
『おはよう』
みんなが挨拶して愛華ちゃんの机に集まる。
しかし、後から来た小鞠ちゃんの挨拶には誰も反応しなかった。
『おはよう』
『…………』
小鞠ちゃんは不思議な顔をしてこっちにやって来た。
『ねぇ、聞いて~昨日ね』
『行こう、ここなんか空気悪くなったよね』
小鞠ちゃんが来ると、みんなは廊下に出て行った。
『キモいから来るなって感じ』
私も慌てて追いかける。
『ねぇ、あんなことするのは……』
どうにか止められないかって声をかけるけど、
『友梨は甘いんだよ、あれくらいすればぶりっ子もやめるって』