【書き下ろし】太陽の声にのせて
『こんなのヒドイよ!いつも一緒にいる友達なのに
どうして平気で傷つけられるの?そういうことするのはおかしいと思う』
私は勇気を出して自分の言葉を声にする。
そうすれば、きっとみんな分かってくれるはず。
その時は純粋に思っていた。
『もういいよ、行こうみんな』
愛華ちゃんの言葉で、いじめは止んだ。
みんなは帰って行ってしまったけど
私は残った小鞠ちゃんの傷を手当してあげて一緒に帰った。
『大丈夫だよ、またみんなで仲良く出来るから』
必死で声をかけたけど、小鞠ちゃんはずっと泣いていた。
小鞠ちゃんと別れて家に帰る。