【書き下ろし】太陽の声にのせて


あの時、自分の思ってることを言わなきゃよかった?


小鞠ちゃんウザいよねってみんなに合わせていれば良かった?


助けたりしなきゃよかった?

もう、どうすればいいのか分からない。


本当に悲しくて、涙をこらえながら部屋に行く。


もう限界で耐えられなくなって、

ついに私は両親に相談することにした。


いつも私の話を聞いてくれていた両親。

そしていつも正しいアドバイスをくれた。

もう頼れるところはそこしかなかった。


『お母さん……あのね、話したいことがあるの……』
『何?』

疲れた顔のお母さん、お父さんとケンカした後はいつもひどく疲れた顔をする。

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