【書き下ろし】太陽の声にのせて
「お前だってさ、よく分からないやつから急に連絡来たら嫌だろ?」
「まぁ……」
「女だったらもっと怖がるからやめろよ」
「そ、そうだよな」
どうやら、話を聞いていると
岡崎くんの友達が好きな子のアドレスを勝手に探して連絡しようとしたらしい。
「岡崎、そういうとこ人気あるんだよね」
私の視線を見た睦美ちゃんは言った。
「男らしく言うでしょ?
ダメなとこはダメって、それがいいんだって。」
「睦美ちゃん、好きなの?」
「違う違う、私の友達。岡崎のこと好きなんだってさ」
そっか……。