【書き下ろし】太陽の声にのせて


もともと岡崎くんはみんなの前で

間違っていることは間違っているという人だった。


そんな彼をみて、私は羨ましいって思ってた。

思ったことを声に出来るって、いいなって……。

怖くないのかな?友達に言うの。

嫌われちゃうかもって思わないのかな?


そんな事を考えていると

「ね〜友梨」

麻友がこっちにやってきた。


「今日も悠馬くんとデート?だったら私達も一緒に……」

「ごめん麻友、今日はちょっと風邪気味だからデートはしないんだ」

「そうなんだ……」


本当はこれもウソ。

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