【書き下ろし】太陽の声にのせて


制服を着てるけど、汚れなんて気にしない。

本当の私はそういうやつだった。

家にいるよりも外で遊ぶ。

オシャレを気にするよりかは、泥だらけになって楽しむ。

こんな風に化粧なんてしなくていい。

運動するのが好きだったのに、もう全然体を動かしてない。


「懐かしいな……」


小さい頃の昔の自分。

活き活きしてて、何も考えていなくて

一生懸命遊んでいた、その頃が一番楽しかったな。


「あーあ、でも今やったら制服汚れちゃうよね」

大きな声で独り言を言って寝そべる。

何も気にせずに。
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