【書き下ろし】太陽の声にのせて


とっさに反論しようと思ったけど、


小学生の男子達はすでに元気な声で返事をしていて

とても言える状況ではなかった。


普段思ってることなんて……。

言えるわけない。


「嘘禁止だからな、まず俺から。」

そういうと、岡崎くんは投げる準備をする。


すると


「俺は、女に囲まれるのが嫌いだー!!」


大きな声で叫びながら、隣にいる男の子にボールを投げた。


そ、そうだったんだ……。


次は男の子の番。


「俺は綾香ちゃんが好きだー!」


みんなそれぞれの暴露をしたり、

普段思っていることを吐き出したりしてキャッチボールをしていた。


そして、ついに私の番がきた。


どうしよう……。

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