【書き下ろし】太陽の声にのせて
そう思ってちらっと彼を見ると、岡崎くんは言った。
「俺がさ……」
??
「お前の本当の友達になってやるよ」
へ……!?
「欲しいんだろ?本当の友達。俺がなってやる」
にこっと笑うと彼は、光が当たって輝いてみえた。
「そんなのおかし……」
「今日から俺とお前、友達だから。何かあったら俺に言えよ」
反論する前に勝手に決めてしまう彼。
「ちょ……っ」
「じゃあな、友梨」
ドキン―。
友梨なんて……呼んでいいなんて言ってないのに。
岡崎くんと友達なんて、変じゃんか。
そうやって思うのに、今日の私はなぜか足取りが軽かった。