【書き下ろし】太陽の声にのせて
声にだしたら
『お前の本当の友達になってやるよ』
岡崎くんとキャッチボールをして3日後。
彼と私の関係は周りからは変わらないようにみえる。
だけど、彼は私に会うと挨拶してくるようになった。
本当の友達……か。
「友梨、友梨!ちょっと~聞いてる!?」
ぼーっとしていた私は、麻友の声に我に返った。
「あ、うんごめん……!」
「ちょっとどうかしたの?」
「いやなにもないんだけどね、ちょっと寝不足なのかも」
麻友は平気?と言いながら化粧を直している。
「今日はさ、悠馬くんと遊ぶらしいじゃん~どこ行くの?」
「えっと……ショッピングモールに行こうってなってる」