【書き下ろし】太陽の声にのせて
こうやって、私と悠馬くんの予定は麻友に筒抜けだった。
「いいなぁ~買物デート!!」
本当は今日も行きたくなかったけれど
毎回断っていたら不信感を抱かれてしまうから
今日のデートに行くことにした。
「はぁ……」
「ちょっと悠馬くんに会うのにため息はないでしょ? 何かあったの?」
「んっと……」
言えるわけがない。
会いたくないなんて。
「ほらちょっとさ、不安なんだ!
私なんかが悠馬くんと付き合ってていいのかなって」
「何言ってるの?いいに決まってるじゃん~!
友梨はいい子だし可愛いんだから悠馬くんとピッタリだよ」
「そっか、ありがとう」