【書き下ろし】太陽の声にのせて


麻友に笑顔を向けて授業の準備をすると、

担任の先生が入って来て授業を始めた。


悠馬くんを好きになりたいのに、

なんだかさらに気持ちが離れて行ってる気がする。


もっと遊馬くんのことしっかり見なくちゃ。

そんな事を考えているとあっという間に授業は終わり、放課後になった。


「じゃあまた明日ね」

「うん、友梨明日デートの様子聞かせてね~」


麻友の言葉に苦笑いして、教室を出る。


クツを履いて校舎を出ようとしたら

体育館裏にクラスの山内千春ちゃんと数学の小梶先生がいるのを見つけた。


何してるんだろう?


体育館裏って……?


少し気になってみてみると、真剣な表情で話す2人。
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