【書き下ろし】太陽の声にのせて
何かの用事にしては、ひっそりとしていた。
告白……とかかな?
そう思ったけど、時間がなかった私は
急いで待ち合わせの場所に向かった。
すると、駅前の公園に悠馬くんは待っていた。
「お待たせ」
「ううん、お疲れ様。行こうか」
「うん」
制服デートも昔はすごく憧れていた。
絶対楽しいんだろうなって。
でも……
好きな人とのデートじゃなきゃ意味がないんだって知ったのは
悠馬くんと付き合ってすぐだった。
「今日はさ、ショッピングモールでやってるイベントに参加したくて」
「イベント?買物じゃないんだ?」
「うん……」