私の愛しい人【短編】
私も彼の存在ぐらいは知っていた。

友達もよく騒いでいたし。

私も『わぁ~かっこいい!あれは反則…っ』って思ってたし…

私の横で拾ってくれてる彼に私は

ただ

ただ

見とれていた。(拾おうよ!)

あ!バスが動いてる…!?

「加藤くん!!バスが出ちゃうから早く乗らないと!」

「でも…水菜さんが…」

「私は大丈夫だから…」

あれ…?

急に動機が…!

胸がうるさいよ…

「いや!ほっとけない。さぁ、頑張って拾おう!」

…ー

わぁ…すごく

いい人…!

「あ!ありがとう!加藤くん…ッ」

2人で鞄の中身を拾う。

てか私の名前知っててくれたんだ…
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