友達?恋人?
あわてて龍二の手を掴もっとしたら空振ってしまった。


「あっ…」


龍二の手を掴めず流されそうになったのを龍二が私を引っ張った。


初日からこれか…先が思いやられる。


とりあえず私はドアに寄りかかってその前に龍二が私に壁ドンするように押し込められていた。


「…」


黙って龍二を見ていると龍二と目があった。


「…っ…えっと…あり、がと…」


なんか気恥ずかしい…


「ん」


龍二は短く答えて私の頭をなでた。


目的の駅につき、やっと開放されて私達は駅を出た。


「あー、もう電車乗るだけで疲れるよー」


「俺もバカの面倒見たせいで疲れた。」


「バっ……ごめんなさい」


「よく言えました。」


「…」


まぁ、今日は助かったし


「じゃ、行ってらっしゃい」


「ん」


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