友達?恋人?
私は家具やモノがそろった我が家に足を踏み入れた。


「新しい家…」


私がつぶやくと私の頭の上に誰かの手が置かれた。


「俺らの新居だな」


私の頭の上に手をおいたのは龍二だった。


「そうね」


私は中に入ってリビングのソファーに座った。


私の後についてきていた龍二は部屋を見渡していた。


「狭いな」


「何を今更」


「いや、改めてみると狭いなー、と」


「いいんじゃない?」


「そうだな」


龍二は納得すると私の隣に座った。


「愛里沙ー」


「ん?」


近くにあった雑誌を見ていると龍二に名前を呼ばれた。


「飯作って」


「めんど…っていうかあんたのが料理上手いんだからあんたが作りなよ。」


「めんどいー、愛里沙のチャーハン食いたい。」


「…」


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