甘酸っぱい恋
 その男子は伊藤くん。おとなしい人だった。でも何か質問すると答えてくれるし、表情も豊かで、あたしは席替えも悪くないな、と思った。文化祭の係を決める時、あたしと伊藤くんの距離は少しずつ近くなっていった。

 人前に出るのは避けたい、と伊藤くんがぼそっと言った。あたしは「じゃあ、一緒に壁新聞やろうよ」と誘ってみた。伊藤くんは少し考えて、いいね、と返事をしてくれた。あたし達は先生に、「ここふたり、壁新聞やります!」と元気に手を挙げた。
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