キミと初恋、はじめます。




────…昼休み、屋上にて。


翔空とあたし、なっちゃんと祐介くんでお昼ご飯の時間。



「なんか、すごく気合いが入ってるね」


お母さんが作ってくれたお弁当をつつきながら、先ほどの話を思い出して呟く。


「ハンパないのよ、ここ」


「学園祭なんかは特にな」


なっちゃんと祐介くんが顔を見合わせて、苦笑する。


なっちゃんのお昼ご飯は購買で買った野菜サンドに、レモンティが定番。


翔空と祐介くんも購買だけど、2人は気まぐれみたいで固定はしてない。



「母さんがそーゆー盛り上がる行事、大好きなんだよね」


「テスト終わったし、学園祭まではもうほとんど準備期間みたいなもんだよな」



皆は、中学の時からだから既に経験済なんだよね。


どんな感じなんだろう……。
< 171 / 418 >

この作品をシェア

pagetop