キミと初恋、はじめます。
「これからどーする?」
4人でクレープを頬張りながら、東京の賑やかな街中を歩く。
あまりこういう風に遊びに行くことって無いから、少し新鮮だ。
「あ、カラオケでも行くか?」
「カラオケ……あたし、行ったことない」
「マジかよ!?」
野村くん、よく喋るなぁ。
対照的に響くんは全く喋らない。
ただひたすら、クレープを口に運んでいた。
「響くん」
「……どうした?」
「クレープ、美味しい?」
「…ん、うまい。同じのにして良かった」
あ、そういえば響くんってあたしと同じやつ買ったんだっけ。
表情から読み取りにくいけど、美味しいって言ってくれて良かった!