キミと初恋、はじめます。


「だって俺、シキ以外の子好きにならないだろーなって思ってたし」



「……あたしも思ってたよ。生涯好きになるのは、翔空だけだろうなって」




離れている間、何度も何度も思った。


翔空も同じことを思ってたなんて……




「夏の大三角の約束、憶えてる?シキ」


「うん、もちろん憶えてる」



あたしにとっては未来の大事な約束だもん。



「見に行こーね。二人で」


「夏に?」


「これから毎年。夏だけじゃなくて、春も秋も冬も、ふたりで綺麗な星空を見上げに行こーよ」



プロポーズのようなその言葉に、ドキンッと鼓動が高鳴る。



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