キミと初恋、はじめます。
「あら、イケメン」
「…っと、翔空!?」
「おはよー、シキ。あ、シキのお母さんもおはよー」
家の前であくびをしながら、立っていた翔空に驚いて目を見開く。
そ、そういえば昨日迎えに来るって言ってたっけ!?
もしかして、あたしってば待たせてたんじゃ……。
「俺も今来た所だからだいじょーぶ」
あたしの心を読んだかの如く、翔空は笑ってそう言った。
朝から読心術が最高ですね、翔空くん。