さよならからはじまる物語
「月の終わりの祭り。」
「へっ?」
「それなら行く。」
花火、見たい気分だったんだ。
なんて真顔でいうものだから、おもしろくって
爆笑してしまった。
「顔と言葉が合ってねぇ……!!!!」
「朝陽、殴るぞ。」
「悪い悪い、お前が祭りとか意外でな。」
未永が行きたいっていう言いだしっぺで
今まで祭りには参加していて、
俺達2人の時は、どちらかの家で
花火をするのが定番だった。