さよならからはじまる物語






「悪い、未永。俺ちょっとあいつの家に行ってくる!」


「ちょっと、朝陽!」



俺はどのくらいの間走り続けていたのだろう。
神社から俺達の家は、それぞれそれほど離れてはいない。


その程度の距離でも遠く感じたのは、きっと、
不安につぶされそうだったからだろう。



―永遠なんて存在するのか?―







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