さよならからはじまる物語
「じゃあこれ、三人で行くの?」
「え、行ってくれるのか!」
「うん、せっかく朝陽が誘ってくれたしね。」
「なに言ってるんだ。俺が行くのは別日。」
「え、俺三人でうわっ痛!」
「どうしたの朝陽!」
「いや、何でもない…」
思い切り深夜に足を踏まれた。同時にLINEで送られてきたのは、
<デートしてこい奥手>
足を踏むのはお断りしたいが、
お膳立てしてくれることには感謝しないといけないと思う。
<時間ずらしてついて行くから心配するな>
思う、うん。