こんなもの拾いました。
人に頼られるのも嫌いじゃない。
姐さんと呼ばれるのも、今までこの会社で頑張ってきた勲章とも思える。

仕事を終えて真っすぐ家に帰り、撮りだめしておいたテレビの録画を再生し、ビール片手にコンビニで買った料理を食べる。


お風呂に入りながら、頭の中で明日やるべきことを整理しながら、就寝。

まさに、自宅と会社の往復で、男に無縁の暮らし。


そんな私になくてはならないもの、酒に栄養ドリンク。

加湿器に胃薬。自分の体調管理は怠らない。

あと、コンシーラー。
寝不足はつきものだし、吹き出物にクマを隠すにはもってこい。


え?男性遍歴?
まあ、それなりに。


嘘。彼氏いない歴、三年とちょい。


前に付き合った人とは二年間付き合って三年前におさらばした。
付き合った当初から夢見る夢男みたいな節があった。
なぜなら、告白の言葉チョイスがドン引きするようなものだったからだ。


「僕が宝石箱なら、君を宝石にして僕の箱に閉じ込めておきたい……付き合って下さい」


そこのあなた、最初からスッと言え!と思ったでしょ。

そちらのあなた、白目向きながらドン引きするのはやめて下さい。
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