DQN女がオトナになるまで。
「え〜!」
あたしたちが野澤さんの話をしていると
電話を終えた本人が戻ってきた。
「焼肉おごるの?」
龍二さんがにやにやしながら
疲れきった様子の野澤さんに聞いた。
「そーっすよ...はぁ」
相当疲れたのかため息をこぼした。
「あ、また...ちょっとみてくださいよー」
ケータイを龍二さんに渡した。
谷口さんからの新着メッセージを
龍二さんは声に出して読み上げた。
「【怒ってごめんね♡楽しんで♡
寺塚にも謝っておいて♡】だってよ〜」
一体どんな風に言いくるめたんだろう。
電話前からは考えられないような
文面にあたしはひとり驚いていた。
「す、き、だ、よ。っと〜よし!」
「あっ龍二さーん!」
龍二さんが勝手に返信をしたらしい。
「【あたしも大好き♡】だってよ〜」
龍二さんは満足したのか
ケータイを野澤さんに返した。
そんなこんなで日付は変わり、
お店は閉店時間になっていた。
あたし達はカラオケに行くことになり
歩いてすぐのカラオケに向かった。