DQN女がオトナになるまで。



カラオケに着き、
部屋に入ると龍二さんが
お酒の朝まで飲み放題を注文した。

自然と居酒屋にいたときのような
席順になり、
あたしの隣に野澤さん。
向かいに龍二が座った。

ふたりがノリノリで歌い出したのを
聞いていたが、
とりあえずふたりとも歌がうまい。






しばらくノンストップで歌い続け、
途中で採点で競ったりもした。
(ちゃっかりあたしが1位)

朝方になるにつれて
あたしたちの体力はなくなっていった。
野澤さんはあたしの膝の上に
頭を乗せて目を閉じた。
上着で顔は隠しているけど。


これってなかなかグレーゾーン
なんじゃ...


そんなことが脳裏をよぎったが、
あたしはまんざらでもなかった。



朝5時前にカラオケを出て解散した。

バイトの人とプライベートで
遊ぶのはなんだか新鮮で、
先輩たちといるとずっと笑っていられたし
あたしはとても満足していた。




< 26 / 36 >

この作品をシェア

pagetop