DQN女がオトナになるまで。
ん?これって...
誘われてる?のかな...
【美容室終わったら暇ですよー!】
【じゃあ飲みいこー】
あたしはまた野澤さんと
会う約束をしてしまった。
あたしは多分、
野澤さんに惹かれてる。
どうにかなりたいわけじゃないけど、
この誘いを拒めるはずがない。
夜7時半頃、
あたしは電車で地元に戻り
駅近の居酒屋さんの前で
野澤さんを待っていた。
野澤さんも駅に着いたという
LINEを見て、
あたしは周りを見渡した。
遠くに野澤さんらしき人が見えた。
手を振りながらゆっくりと
あたしのほうへ近づいてくる。
「お待たせ〜」
「大丈夫ですよ〜」
あたしたちは店内に入り
席へと案内された。
ここもどうやら半個室らしい。
「てか黒髪じゃんそれ!」
お互い席に座り
向かい合ったところで
野澤さんは髪色に触れた。
「茶髪って言ったのに
これかなり暗くなっちゃってますよね?!」
「なってる!」
「ショック...」