DQN女がオトナになるまで。



頼んでいたビールと酎ハイが
テーブルの上に置かれ、
あたしたちは乾杯した。

野澤さんがビールを少し飲み、
こちらをじっと見ていた。

「?」

「てかさー、好きな人って誰!」

野澤さんはにやにやしながら
聞いてきた。




ー...

数日前のLINE。

【てかゆっちゃん好きな人いるの?】

【んー、微妙?です!】

【えー!だれだれ】

【教えないです!笑】

【まあ頑張って(´・_・`)笑】

【野澤さんには
言われたくないです〜!笑】

【え〜なんでよ!】

【なんでもです!笑】

ー...


そういえば、野澤さんは
あたしの“好きな人”が誰なのか
薄々気づいているようだった。

完全に忘れていた。

だけど、さっきの野澤さんの
表情を見て確信した。
絶対にバレている。

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