DQN女がオトナになるまで。



受付の人に渡された
鍵を持って部屋に入った。

そこには大きなダブルベットに
ソファーやテーブル、テレビ、
お風呂はもちろん、冷蔵庫もある。

まるで自分の家のように感じられる
この空間をあたしは気に入ってしまった。




あたしは目の前のソファーに座った。

「俺風呂はいりたいー
入ってきていい?」

「いいですよ〜」

野澤さんがお風呂にいったあと
あたしはベットの上に移動した。

タバコに火をつけ、
ベットの上を物色した。

避妊具が置いてあるのを見て
あたしは一瞬固まった。

いろんなことを想像してしまうけど、
野澤さんの気持ちは全く読めない。
考えても答えがわからないあたしは
考えるのはもうやめることにした。
流れに任せればいいか、なんて思っていた。

ベットの上で座りながら
ケータイを開いた。


数分後。

野澤さんはお風呂から戻ってきた。
濡れたままの髪を触りながら、
野澤さんもベットの上に座り、
あたしと向かい合わせになった。

「これ、飲も!」

ホテルにくる途中、
コンビニで買っていたお酒を
野澤さんはあたしに差し出した。

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