DQN女がオトナになるまで。


そっか、とだけ言うと、
あたしの服の中へと手を入れる。

その手はどんどん下へ。

ギリギリのところで
あたしは思わず口を開いてしまった。

「あっ...あの!」

「ん?」

「あたしほぼ処女なんです...」

「えっ、ほんと?」

「前の彼氏とか未遂みたいなのは
何回かあるけど最後まではないんです」

「じゃあ、痛かったら言って
優しくするから」

あたしは野澤さんを見つめたまま頷いた。




何度もキスをした。

もう、どうでもよかった。

ただ、近くにいたい。



「...痛い?」

「んーちょっと」

「じゃあこれは?」

「痛い...」

野澤さんは優しく笑っていた。

「一生えっちできなかったら
どうしよう〜!!
絶対無理な気がするんですけど!!」

< 34 / 36 >

この作品をシェア

pagetop