DQN女がオトナになるまで。
彼女
ホテルに泊まったまま
朝を迎えた。
学校の時間に遅れないように
セットしていたアラームが鳴る。
「...おはよ」
「おはようございます...」
昨夜はただひたすら
キスをして、
ずっとくっつきながら眠った。
「学校?」
「学校です」
「てかタメ語にしてよ」
「わか...った!わかった...
変な感じ」
「あと野澤さんもやだ」
「えーじゃあなんて呼んだら...」
「なんでもいいよ」
両手をあげ伸びをしながら
笑いかけくる野澤さん。
あたしはしばらく考えた。
「...ゆーくん?」
「いいよ」
「ゆっちゃんゆーくんって
おもしろいです...おもしろいねっ」
「ゆっちゃん」
「?」
「好き!」
「ありがと」