今、2つの色で
* Episode 04 *
翌日、あたしはいつも通り軽くメイクをすると、制服のネクタイを結んで、軽い足取りで家を出た。
「いってきまーす」
今日は天気がいい。
あたしの長い髪の毛を揺らす、かすかな冬の風。
少しだけ降り積もって地面の表面を白く描く雪は、朝の眩しい光に照らされてキラキラと輝いていた。
――ってオイ自分!!!
いやいや、こんなのおかしい。