今、2つの色で


そのマフラーは、綺麗で深い赤色をしていて。


サイズは大きく、見ただけでわかるくらいふわふわしている。


逢坂、こんなに可愛いマフラーするんだ。


「ったくお前な、マフラーくらい自分で巻けよ」


ゆっくりと伸びてきた、その大きな手。


逢坂はそのままあたしに近寄る。


そして、マフラーをあたしの首の後ろに回してからくるくると巻きつけた。


「あ…ありがと…」


そのマフラーは巻いた瞬間からすごくあたたかくて、あたしの予想通りふわふわしていた。


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