今、2つの色で


そこには俺が東条の肩を抱き寄せた後ろ姿が写っていた。


ふざけんじゃねぇって、キレた。


これはたまたま車道の近くを歩いていたとき、東条の近くに車が突っ込んできそうになったから、事故を防ぐって目的だけであいつを軽く抱き寄せた瞬間のものだった。


あり得ねぇ。


バカじゃねぇの。


それをこんな風に使うなんて、最低だと思った。


俺はそこで机を蹴って怒りをあらわにし続けたけど、途中で入ってきた教師に止められて教室を出されてしまった。


東条が俺を好きだなんて知らなかったし、俺が東条を好きだってこともきっと東条は知らなかっけど。


クラスメイトのちょっとした出来心で、俺の恋、そして俺と楠森の仲には亀裂が入り、そのまま砕けて散った。

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