今、2つの色で




それから俺たちは本当に他人になった。


友達、いや俺は勝手にアイツを親友だと思っていて。


そんなアイツにとっての俺は、なんだったんだ。


考えても無駄だった。


俺はどこへ行っても“問題児”で、アイツはどこに行っても“優等生”。


俺たちには最初から、超えることのできない壁があったのかもしれない。


俺はそれからしばらく、魂が抜けたように、死んだように毎日を生きていた。

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