今、2つの色で
* Episode 07 *
眠れなかった…。
あたしは重い身体をベッドから起こすと、部屋中に鳴り響くアラームを止めた。
っていうか、眠れるはずもない。
昨日、駿と逢坂とあんなことになってしまって。
更にあのあと、逢坂にいろいろ言われてしまったあたし。
「はぁ…もうどうしろっていうの」
あたしは一睡も出来なかった目を擦りながら立ち上がり、床に脱ぎっぱなしだった制服に着替え始める。