今、2つの色で


未亜は昔から、ずっと可愛い子だった。


“可愛い”を連想させていたのはのはそのルックスだけではなく、小柄な体型や仕草や話し方、全て。


そして体が弱いというのもあり、クラスの男子や大人の人にずっと守られて生きてきた。


だからそれを妬んだ女子が、未亜をいじめたり嫌がらせをしたりというのは少ない話ではなかった。


――それは中学1年生のとき。


今みたいにクラスの女子生徒に未亜がわざとぶつかられたことがある。
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