今、2つの色で


告白をするのは少し先になるけど。


それまでに自分に自信をつけて…“浮気”じゃなくて“恋愛”ができるようになりたい。


「凛夏」


駿の声が、あたしを呼んだ。


「これからも…友達として仲良くしてくれる?」


そして差し出された、その手のひら。


何度も繋いできたこの手と改めて向き合うと、何だか恥ずかしくなってあたしは笑った。


「うん…よろしく」


それはまるで、はじめて出会った日のように。


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