今、2つの色で


外はやはり冷え込んでいる。


あたしは雪の上をサクサク歩きながら、そっと空を見上げた。


白い雪。


それは円を描くようにしてゆっくりと舞っていた。


こんな白さに、憧れたときもあった。


まっすぐな白。


偽りのない、本当の白。


その色が、あたしを変えたのかもしれない。

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