今、2つの色で
その夜、あたしはベッドでゴロゴロしながら未亜に一通のメッセージを送信した。
【駿にちゃんと言ったよ、逢坂にはスポ大終わってから告白しようと思う】
あたしを応援してくれていた未亜に、このことを一番に伝えなくてはと思っていたから。
あたしはメッセージを送信した画面を見つめたまま、少し口角を上げて微笑んだ。
言えて、本当に良かった。
そして駿も本気であたしを想ってくれていたことを知れたから、あたしは少し強くなれた気がして。
【おつかれさま、また明日話聞かせてね】
未亜から届いた、そのメッセージ。
あたしの周りの優しい気持ちに包まれながら眠った、そんな夜だった。