今、2つの色で
そして目が合って、白石さんは軽くお辞儀をした。
そこにいたのは、あの逢坂と同じクラスで副代表の、静かで真面目そうな女の子だった。
あ、あの子白石さんっていうんだ。
委員会は一緒だし、スポーツ大会の種目を考えるグループに分けたときも同じだったけど。
だけど直接話したことはなかったし、お互いに名前なんて知らなかったし…(少なくともあたしは)。
そんな白石さんがあたしになんの用事があるんだろう?
あたしは立ち上がって白石さんのほうへ歩くと、そのまま教室を出てドアの前で白石さんと話すことになった。