今、2つの色で


「あ…あの…まさか白石さんって…」


あたしのその言葉に白石さんは顔を上げて、恥ずかしそうに頷いた。


や、やっぱりマジ?!


「この気持ちは…まだ誰にも言ってないので…ほかの人には、もちろん逢坂くんにも…秘密にして欲しいです…」


少し赤く染まった頬に、照れ隠しに長い黒髪を耳にかけた仕草。


この人、本当に逢坂のこと好きなんだ――


目の前にいる、あたしとはかけ離れたタイプの女の子。

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