今、2つの色で


「ば…バカぁぁぁ」


正面から、思い切り抱きついた。


まさか、こんな風に会えるなんて思っていなかった。


もうずっと先の未来でしか会えないと思っていたから。


何年、の単位で会えないと思っていたから。


「やっぱ卒業式だけは出たくてさ、はじめは帰れない予定だったけど…都合よく帰れることになったんで、帰ってきたんだ」


逢坂はそう言って、しっかりあたしを抱きしめた。


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