今、2つの色で


この2人は…きっと良い親友だと思うから。


仲直り――して欲しい。


「悔しいけど…お前のおかげで俺は変われたよ、逢坂のことも凛夏のことも…傷つけてごめん、本当に反省してる」


切なくて、でも優しい声。


「俺がこんなこと言う資格なんてないけど…逢坂は必ず凛夏のことを幸せにできる、だから俺は」


桜を舞わせる風の音。


「2人を応援するひとりの友達として…逢坂、お前の親友として…もう一度やり直したい」


桜の花びらに乗って。


駿の言葉は、逢坂のもとへ――届くはず。


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