愛しのカレはV(ヴィジュアル)系
*
「……ゆ、望結!」
「え?えっ!?な、何?」
「何って……おまえ、目開けたままで寝てたのか?」
「そ、そんな器用なこと出来ないってば!」
瑠威が私のことを怪訝な顔でみつめてる。
そりゃあ、確かに今、キースさんのことを考えてたよ。
早くさゆみに電話したいとも思ってて…でも、ちゃんとごはんを食べてた…はず。
「思いっきり間抜けな顔してフリーズしてたぞ。」
「ま、間抜けって…」
全く…瑠威は口が悪いんだから…
「望結…どうかしたの?」
「ママまで何言ってんの?
どうもしてないよ。」
「でも……」
「ちょっと、か、片付けのこと考えてただけ!」
咄嗟に私はそんなことを言って誤魔化した。
「片付けって…あぁ、今日百均で買って来た小物のことね。」
「う、うん、そうなんだ!
すごく可愛いものたくさん買って来たから…
どんな風に飾ろうかなって思って…」
ママのナイスな一言で、なんとかその場を取り繕うことが出来た。
「なんだ、最近流行りのリノベ女子か?」
「そんなたいそうなもんじゃないよ。
台所を中心に、少し可愛くしようかなって思ってるだけ。」
「今でも十分綺麗だと思うけどなぁ…」
「可愛さが足りないでしょ?」
「台所に可愛さなんて必要か?」
瑠威って、年の割になんだかおじさん臭い時がある。
今の言い方なんて、まさにおじさんだったよ。
呆れてしまって、返事をする気も失せた。
「……ゆ、望結!」
「え?えっ!?な、何?」
「何って……おまえ、目開けたままで寝てたのか?」
「そ、そんな器用なこと出来ないってば!」
瑠威が私のことを怪訝な顔でみつめてる。
そりゃあ、確かに今、キースさんのことを考えてたよ。
早くさゆみに電話したいとも思ってて…でも、ちゃんとごはんを食べてた…はず。
「思いっきり間抜けな顔してフリーズしてたぞ。」
「ま、間抜けって…」
全く…瑠威は口が悪いんだから…
「望結…どうかしたの?」
「ママまで何言ってんの?
どうもしてないよ。」
「でも……」
「ちょっと、か、片付けのこと考えてただけ!」
咄嗟に私はそんなことを言って誤魔化した。
「片付けって…あぁ、今日百均で買って来た小物のことね。」
「う、うん、そうなんだ!
すごく可愛いものたくさん買って来たから…
どんな風に飾ろうかなって思って…」
ママのナイスな一言で、なんとかその場を取り繕うことが出来た。
「なんだ、最近流行りのリノベ女子か?」
「そんなたいそうなもんじゃないよ。
台所を中心に、少し可愛くしようかなって思ってるだけ。」
「今でも十分綺麗だと思うけどなぁ…」
「可愛さが足りないでしょ?」
「台所に可愛さなんて必要か?」
瑠威って、年の割になんだかおじさん臭い時がある。
今の言い方なんて、まさにおじさんだったよ。
呆れてしまって、返事をする気も失せた。