愛しのカレはV(ヴィジュアル)系
(最悪だ……)
トイレに駆け込み、かつらをつけなおした。
恥ずかしい…メンバーもしっかり見てたよね。
そう思うと、顔から火を噴きそうな気分だった。
どうしよう…ライブは気になるけど、恥ずかしいから戻れない。
…後ろでこっそり見ようかな。
後ろだったら暗いし見えないよね?
うん、大丈夫。
ホールに戻ると、まだライブは続いてた。
そうっと扉を開けて、壁にもたれながら見てたら、ぽんと肩を叩かれた。
(え?)
それは、クロウさんだった。
「久しぶりだね、望結ちゃん。」
クロウさんは私の耳元でそう言った。
(バレてる…!?)
今日はライブ用の格好をしてるのに、クロウさんはいとも簡単に私だと見破った。
その隣で不思議そうな顔をしてるオルガさんに、クロウさんが何かを伝え、オルガさんは私を見てちょっと驚いたような顔をして、片手を差し出した。
「ど、どうも…」
大音響の中では完全にかき消されてしまう小さな声でそう言って、私はその手を握りしめた。
クロウさんが私だってことを伝えたんだな。
あぁ、恥ずかしい…二人にもバレてしまうなんて…
それだけじゃない!さっきのかつらがすっぽ抜けたことも、もしかしたら見られてたかも…
トイレに駆け込み、かつらをつけなおした。
恥ずかしい…メンバーもしっかり見てたよね。
そう思うと、顔から火を噴きそうな気分だった。
どうしよう…ライブは気になるけど、恥ずかしいから戻れない。
…後ろでこっそり見ようかな。
後ろだったら暗いし見えないよね?
うん、大丈夫。
ホールに戻ると、まだライブは続いてた。
そうっと扉を開けて、壁にもたれながら見てたら、ぽんと肩を叩かれた。
(え?)
それは、クロウさんだった。
「久しぶりだね、望結ちゃん。」
クロウさんは私の耳元でそう言った。
(バレてる…!?)
今日はライブ用の格好をしてるのに、クロウさんはいとも簡単に私だと見破った。
その隣で不思議そうな顔をしてるオルガさんに、クロウさんが何かを伝え、オルガさんは私を見てちょっと驚いたような顔をして、片手を差し出した。
「ど、どうも…」
大音響の中では完全にかき消されてしまう小さな声でそう言って、私はその手を握りしめた。
クロウさんが私だってことを伝えたんだな。
あぁ、恥ずかしい…二人にもバレてしまうなんて…
それだけじゃない!さっきのかつらがすっぽ抜けたことも、もしかしたら見られてたかも…