愛しのカレはV(ヴィジュアル)系
「きっと、バイト中なんだよ。」



さゆみはそう言ってくれたけど…
確かに、その前はバイト先に向かう電車の中だって書いてあった。
だから、バイト中だって考えたら、LINE出来ないのも当然なんだけど…
それでも、やっぱり不安な気持ちは拭えなかった。



だって…さゆみと別れて家に帰っても、まだ返信がない。
本当にバイトなのかな?
私が返信するの遅かったから、怒らせちゃったんじゃないのかな?
そんなことばかり考えて、気になってしまう。



もうそろそろママや瑠威が帰って来る時間。
キースさんも、そろそろ帰って来るかな?
そしたら、またLINEくれるかな?



夕飯を作る間も、スマホをそばに置いて…
ずっとキースさんからのLINEを待ってたけど、来たのはさゆみからだけだった。
さゆみも、返信が来たかどうかを気にしてくれてる。
返信が来たらすぐに知らせるって言ってあるのに…
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