愛しのカレはV(ヴィジュアル)系
「どうした?何が原因なんだ?」

「え…えっと、その…お昼を学食で食べるか、外に行くかでちょっともめて…」

「はぁ?……おまえなぁ…」

「あ、あの、ごはん食べたら謝るから!ちゃんと仲直りするから!」

「……そうだな、それが良い。」

良かった。瑠威は私の嘘に全く気付いてなさそう。
それにしても、私もいいかげん気持ちを切り替えなきゃ。
キースさんのことは、しばらく忘れよう。
怒ってたらきっともう返信は来ないだろうし、そうじゃなければそのうち返信が来るだろう。



(うん、忘れよう。)



「ママ、ごはんおかわり!」

私は空になったお茶碗を差し出した。
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