愛しのカレはV(ヴィジュアル)系
*
「良かったじゃん!」
キースさんからLINEが来たことを話したら、さゆみはとっても喜んでくれた。
「う、うん、まぁね…」
「なによ、あんたも嬉しいんでしょ?」
さゆみがにやにやしながら私を肘で小突く。
「え…そ、そりゃあ…まぁ…ね。」
「良いなぁ…もう、この先のことは決定だよね。」
「……決定って…どういうこと?」
「もう~っ!何言ってんの?
あんたはキースさんに気に入られたわけだよ。
だから、そのうち告られるよ。
そしたら、あんたはキースさんの彼女だよ!」
「ば、馬鹿なこと言わないで!
そんなこと、あるわけないじゃない。
キースさんにはファンもいっぱいいるし、私なんか、そんな…」
必死で否定する間にも顔が火を噴きそうに熱くなるのを感じた。
「そりゃあ、正直言ってあんたは飛び切りの美人ってわけじゃないけど、十分可愛いと思うよ。
それに、あんたのちょっと天然なところって、男の人から見たらきっと守ってあげたくなるんじゃないかな?」
「え?私、天然なの?」
「そうだよ…あんた、気付いてなかったの?
そういうところが天然だって言うんだよ。
そうかと思うと、家事とかきちんと出来るし…そういうギャップも魅力なんじゃない?」
「家事のことなんて、キースさん知らないってば!」
「あ、そっか。
でも、さ、気に入られてるのは事実だから。」
さゆみの言葉にドキドキしてしまう。
そんなわけないって思うのに、だけど、万一本当にそんなことになったら…
「……大丈夫?あんた顔が真っ赤っかだよ。」
「さ、さゆみがおかしなこと言うから…」
「もうっ、あんたったら純情なんだから!」
「純情って…いつの言葉よ。さゆみ、古いってば!」
さゆみのおかげで何となく笑いに繋がったけど…
でも、まだドキドキしてる…
(キースさんと付き合うなんて…
そんなこと、ないない!ありえないって!)
調子に乗ってしまいそうな自分自身に、心の中で言い聞かせた。
「良かったじゃん!」
キースさんからLINEが来たことを話したら、さゆみはとっても喜んでくれた。
「う、うん、まぁね…」
「なによ、あんたも嬉しいんでしょ?」
さゆみがにやにやしながら私を肘で小突く。
「え…そ、そりゃあ…まぁ…ね。」
「良いなぁ…もう、この先のことは決定だよね。」
「……決定って…どういうこと?」
「もう~っ!何言ってんの?
あんたはキースさんに気に入られたわけだよ。
だから、そのうち告られるよ。
そしたら、あんたはキースさんの彼女だよ!」
「ば、馬鹿なこと言わないで!
そんなこと、あるわけないじゃない。
キースさんにはファンもいっぱいいるし、私なんか、そんな…」
必死で否定する間にも顔が火を噴きそうに熱くなるのを感じた。
「そりゃあ、正直言ってあんたは飛び切りの美人ってわけじゃないけど、十分可愛いと思うよ。
それに、あんたのちょっと天然なところって、男の人から見たらきっと守ってあげたくなるんじゃないかな?」
「え?私、天然なの?」
「そうだよ…あんた、気付いてなかったの?
そういうところが天然だって言うんだよ。
そうかと思うと、家事とかきちんと出来るし…そういうギャップも魅力なんじゃない?」
「家事のことなんて、キースさん知らないってば!」
「あ、そっか。
でも、さ、気に入られてるのは事実だから。」
さゆみの言葉にドキドキしてしまう。
そんなわけないって思うのに、だけど、万一本当にそんなことになったら…
「……大丈夫?あんた顔が真っ赤っかだよ。」
「さ、さゆみがおかしなこと言うから…」
「もうっ、あんたったら純情なんだから!」
「純情って…いつの言葉よ。さゆみ、古いってば!」
さゆみのおかげで何となく笑いに繋がったけど…
でも、まだドキドキしてる…
(キースさんと付き合うなんて…
そんなこと、ないない!ありえないって!)
調子に乗ってしまいそうな自分自身に、心の中で言い聞かせた。