愛しのカレはV(ヴィジュアル)系




「望結ちゃん、ちょっと休憩しない?疲れたでしょう?」

「大丈夫です。あとちょっとだからやってしまいます。」



いろいろと買わないといけなくなったから…
バイトにも、今まで以上に気合いを入れて頑張った。



キースさん、今週は練習が詰まってるとかで、忙しいみたい。
バイトに行く前と練習から帰る時に短いLINEが届くだけだからちょっと寂しいけど…でも、その分、さゆみとの連絡が頻繁になってる。



『ハイキングの話やけど、今週の土曜日、〇〇駅の南改札に9時でええかな?』



(えっ!?)



そのLINEが来たのは木曜日の早朝。
ってことは、遅くとも明日中には準備をしないといけないってことで…
もう少し早く言ってほしかった…でも、「そんな急なことダメです!」なんて、言えないし…
私は心とは裏腹に、『了解!』っていう笑顔のスタンプを送った。



(大変だよ!)



私はすぐにさゆみにそのことを伝えた。
話し合いの末、その日は学校をサボって買い物に行くことに決まった。
< 156 / 366 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop